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任意で追加できる診断の内容と影響:アカウント作成・実行ファイル・コマンド実行・データ取り込み

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この記事の要点

  • 標準の診断は、読み取りを中心に、同意の文面で開示した範囲の確認だけで構成しています。任意の 4 項目は、確かめる過程で対象に痕跡を残し得るため、項目ごとに許可をいただいた場合だけ行います。
  • 痕跡が残るのは、対象に該当する不備がある場合です。不備がなければ要求は受け付けられず、残るのはアクセスログ上の要求の記録だけです。
  • 許可した項目は翌月の診断から加わり、いつでも外せます。実施した項目と、残り得るものの片付け方はレポートに記載します。
目次
  1. 標準の診断・任意の診断・行わない確認
  2. 任意の項目に共通すること
  3. アカウントの作成で確かめる
  4. 何を確かめるか
  5. 送るもの
  6. 不備がある場合に残り得るもの
  7. 片付け方
  8. 有効にする前に考えること
  9. 実行されるファイルを置いて確かめる
  10. 何を確かめるか
  11. 送るもの
  12. 不備がある場合に残り得るもの
  13. 片付け方
  14. 有効にする前に考えること
  15. コマンドの実行で確かめる
  16. 何を確かめるか
  17. 送るもの
  18. 不備がある場合に残り得るもの
  19. 片付け方
  20. 有効にする前に考えること
  21. データの取り込みで確かめる
  22. 何を確かめるか
  23. 送るもの
  24. 不備がある場合に残り得るもの
  25. 片付け方
  26. 有効にする前に考えること
  27. 同意と責任の扱い

SPHIOR の診断には、標準で行う確認と、お客様が項目ごとに許可したときだけ行う確認があります。後者は、より重大な不備を見つけられる代わりに、確かめる過程で対象に痕跡を残し得るものです。

このページは、同意の画面で各項目にチェックを入れる前に、何が起きるのかを具体的に把握していただくための説明です。

標準の診断・任意の診断・行わない確認

内容 対象への影響
標準 公開されているページや設定の読み取り、入力の扱いを確かめる送信(POST)、無害なランダム名のファイルを置くアップロードの確認、既定のパスワードのままかを 1 回試すログイン 失敗したログインや確認用の無害なファイルが残ることがあります(同意の文面で開示しています)
任意 アカウントの作成・実行されるファイルの設置・コマンドの実行・データの取り込みで確かめる確認 該当する不備がある場合に、下で項目ごとに説明する痕跡が残り得ます
行わない 設定の書き換え、データの削除、パスワードの再設定や初期設定のやり直し、同時に大量の要求を送る確認、1 つの確認で 200 回を超える要求を送る確認、データを書き換える・削除する HTTP メソッド(PUT / PATCH / DELETE) どの同意をいただいても行いません

任意の 4 項目も、データを書き換える・削除する HTTP メソッドは送りません。削除・再設定・書き換えに当たる操作を含む確認は、事前に除いています。

任意の項目に共通すること

  • 痕跡が残るのは不備がある場合です。 不備がない対象では要求は受け付けられず、何も作られません。ただし、どの確認でも、対象のアクセスログには要求の記録が残ります。
  • 許可した翌月の診断から加わります。 チェックを外すと、翌月からは行いません。
  • レポートに記録します。 「診断範囲と手法」の章に同意した項目と追加した確認の数を、「所見詳細」の章に、任意の確認で見つかった所見ごとに残り得るものと片付けの案内を記載します。
  • 確認のために送る値は、確認用の無害なものです。 実在の利用者の情報や、お客様のデータを使うことはありません。

アカウントの作成で確かめる

何を確かめるか

認証なしに、誰でも利用者や管理者のアカウントを作れてしまう不備です。公開されている登録の仕組みや、管理用の機能の設定の誤りが原因で起きます。悪用されると、第三者が正規の利用者として入り込める状態です。

送るもの

確認用のアカウントを作るための要求です。名前・メールアドレス・パスワードには、確認ごとに決まった確認用の値か、ランダムな値を使います。

不備がある場合に残り得るもの

  • 確認用のアカウント(利用者または管理者の権限を持つことがあります)
  • 確認によっては、アカウント以外の確認用の登録
  • アカウントの作成に伴う通知(管理者への通知メール、ようこそメールなど。お客様のシステムの設定によります)

片付け方

所見の箇所を起点に、管理画面などで確認用のアカウントを探して削除してください。権限のある状態で残すと、それ自体が入口になり得ます。

有効にする前に考えること

利用者数を外部へ報告している、アカウントの作成が課金や在庫などほかの処理と連動している、といった場合は、確認用のアカウントの扱いを事前に決めておくと安心です。

実行されるファイルを置いて確かめる

何を確かめるか

アップロードの機能などを通じて、サーバー上で実行されるファイル(スクリプトなど)を置けてしまう不備です。任意のコードを実行される入口になるため、最も重大な種類の不備の一つです。

送るもの

確認用のファイルです。中身は、決まった文字列や計算結果、受け取った値を表示するだけのもの、またはランダムな文字列だけのもので、コマンドを実行する機能は持ちません。置いたファイルにアクセスし、応答から実行されたかを確かめます。

不備がある場合に残り得るもの

  • 対象のサーバー上の、実行できる確認用のファイル

片付け方

所見の箇所を起点に確認用のファイルを探し、必ず削除してください。中身は表示をするだけですが、実行できるファイルが公開の場所に残ること自体が望ましくありません。あわせて、アップロードされたファイルが実行されない設定(保存先の分離・実行権限の除去・拡張子の制限)を見直してください。

有効にする前に考えること

ファイルの改ざん検知や、サーバー上のファイルの変化を監視する仕組みを使っている場合、確認用のファイルで通知が出ることがあります。担当の方へ事前に共有しておくと混乱を避けられます。

コマンドの実行で確かめる

何を確かめるか

外部からの入力によって、サーバー上で OS のコマンドが実行されてしまう不備です。サーバーを乗っ取られる入口になる、重大な種類の不備です。

送るもの

結果を確かめるための命令です。実行している利用者名の表示、システムの設定ファイルの読み出し、決まった文字列の表示、計算といった種類で、書き込み・削除に当たる操作を含む確認は事前に除いています。応答の中身はレポートに載せず、指紋(ハッシュ)だけを残します。

不備がある場合に残り得るもの

  • サーバー上で命令が実行された記録(OS やアプリケーションのログ)
  • 命令そのものはファイルを作らない種類ですが、実行の跡が監視の仕組みに検知されることがあります

片付け方

残るファイルはありません。所見の箇所の入力の扱いを修正し、ログに残った実行の跡が今回の確認によるものかを、レポートの日時と照らして確かめてください。

有効にする前に考えること

侵入の検知(EDR・IDS など)を使っている場合、確認の命令で警告が出ることがあります。誤って本物の攻撃として対応しないよう、診断の時期を担当の方へ共有しておくと安心です。

データの取り込みで確かめる

何を確かめるか

認証なしにデータを取り込める(インポートできる)不備です。第三者が偽のデータを登録したり、取り込みの機能を足がかりに別の不備へつなげたりできる状態です。

送るもの

確認用の、少量で無害なデータです。

不備がある場合に残り得るもの

  • 取り込まれた確認用のデータ(一覧や管理画面に表示されることがあります)

片付け方

所見の箇所を起点に、取り込まれた確認用のデータを探して削除してください。

有効にする前に考えること

取り込んだデータが自動でほかの処理(集計・配信・外部への連携)に流れる仕組みの場合、確認用のデータがその先にも届くことがあります。

同意と責任の扱い

任意の項目は、上で説明した痕跡や影響が生じ得ることをご理解いただいたうえで、お客様の判断で許可いただくものです。同意の文面では、その影響を承諾いただくこと、それ以外の扱いは利用規約(第 10 条 責任の制限)に従うことを明記しています。

迷う場合は、まず標準の診断だけで始め、レポートの内容を見てから項目を足す進め方もできます。任意の項目は、いつでも追加・取り消しができます。

監査で次に聞かれること